令和4年度 地域協働研究(ステージⅠ)

水福連携の沿岸全域への普及と可能性拡大に向けた研究

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R04-Ⅰ-13

社会福祉学部 准教授 山岡由美
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手県復興防災部復興くらし再建課 岩手県復興防災部復興くらし再建課
岩手県復興防災部復興くらし再建課
岩手県復興防災部復興くらし再建課
産業再生担当課長
主任主査
主事
藤島修
阿部芳肇
舘下巨暉
研究区分震災復興 研究分野産業経済分野
SDGs
  • 8:働きがいも 経済成長も
  • 10:人や国の不平等をなくそう
研究フィールド 沿岸地域 研究協力者 合同会社地域計画、社会福祉法人岩手県社会福祉協議会、岩手県保健福祉部障がい保健福祉課

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
沿岸地域の基幹産業である水産加工業は、震災以降深刻な労働力不足が続いており、業績の回復や拡大を妨げる大きな要因となっている。また漁業・水産業でも、漁獲量の減少による就業者の高齢化や後継者の不足等、就業者数の減少が進んでいることから、震災からの「なり わいの再生」を進めるためには、雇用・労働力の確保が求められている。一方で、障がい福祉サービス事業所では、就業先の拡大と工賃の向上が長年の課題である。県では両者をマッチングすることで、労働力不足の解消と障がい者の多様な働き口の確保を図る「水福連携」に取 り組んでいるが、障がい者の就労や水産加工業等の業務内容について、さらに周知・普及を図る必要がある。
② 実施方法・取組の概要
(1)これまでのマッチングの取組により、水産加工事業者から障がい福祉サービス事業所への作業発注事例はあるが、障がい者に適した作業についての理解は十分とは言い難い。そのため、事業者への各種調査、作業体験等にて、障がい者に可能な作業のリストアップを行い、 障がいの種類や程度に応じて適した作業の体系化を図る。
(2)県内外における水福連携や農福連携について、連携事例の収集や成功事例について分析しそれらにおける取組の視点と方法、有効性を見出す.そのうえで、幅広い水産加工事業者等に水福連携の事業所における有益性と可能性を認知してもらうため、より充実させた「マッチ ングマニュアル」を活用し周知を図る。

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