令和4年度 地域協働研究(ステージⅠ)

湧水・汽水の混在する湿地ビオトープの水域および植生管理計画策定

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R04-Ⅰ-03

総合政策学部 教授 辻盛生
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
三陸自然学校大槌 総合政策学部
三陸自然学校大槌
准教授
代表
島田直明
臼澤良一
研究区分一般課題 研究分野地域社会
SDGs
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 6:安全な水とトイレを世界中に
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 15:陸の豊かさも守ろう
研究フィールド 大槌町 研究協力者 日本ビオトープ協会、大同大学、岐阜協立大学

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
大槌駅南側には湧水群が存在し、津波後の復興計画において「郷土財活用湧水エリア」としてイトヨやミズアオイなどの保全を行う重要な位置づけにあるビオトープが創出され、調査や保全活動が進められている。しかし、敷地面積の半分以上を占める湿性園地において、湿地を維持する水分供給が不足し、降水量の少ない時期には乾燥が進む状況である。オオブタクサなどの陸生の外来植物がエリア内にも広がりつつあることから、湿性園地の湿地化によって侵入を防ぐ必要がある。併せて、町民が自然との繋がりを身近に感じられ、親しみのある場とするための湿性園地の将来的な景観設計を行う。
② 実施方法・取組みの概要
 湿性園地は地下水位が高いことから湿地になる想定であったが、供給水不足により現状では乾燥が進んでいる。豊富に存在する湧水を活用し、湿地環境を創出したい。ここでは、御所湖下久保地区の連続する凹地に成立した小水域と水辺植生を景観目標としたい。既に園路が完成しており、湿性園地に水を引き込むには園路下に配管を行った上で導水する必要がある。現状の湿性園地は平坦に造成されていることから、所々に水を貯める浅水域を創出し、水域と湿地を併せ持つ湿性園地のデザインを検討する。併せて、地元の高校生等の環境教育の一環として、湿生植物の播種や生育基盤の整備などを協働で実施する。

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