令和4年度 地域協働研究(ステージⅠ)

ハウス農家におけるIoTの「自給自足」実現に向けた検討

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R04-Ⅰ-02

ソフトウェア情報学部 講師 佐藤永欣
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手県立紫波総合高等学校
(有)ホロニック・システムズ
岩手県立紫波総合高等学校
(有)ホロニック・システムズ
教諭
代表取締役社長
猿舘貢
檜山稔
研究区分一般課題 研究分野地域社会
SDGs
  • 2:飢餓をゼロに
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 8:働きがいも 経済成長も
  • 17:パートナーシップで目標を達成しよう
研究フィールド 紫波町 研究協力者 岩手県盛岡広域振興局、(株)クロスリンクシステムズ、(株)東北パワージェクト、紫波町農業従事者、(株)ビーネックステクノロジーズ

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
スマート農業の前提となるIoT機器の農場への導入と測定したデータの利活用が農業の現場では課題となっている。Raspberry Piのようなマイコンが利用できるがLinuxの深い知識と電子工作の技術が必要で、一般の農家にはまだハードルが高い。そこでセンサをマイコンに接続しPCを使える程度の知識で設定できる農場向けIoTシステムの構築を行う。最終的には農家自身がマイコンやセンサを購入して自給自足的にIoTシステムを作成・維持し、測定・蓄積したデータを分析・活用できるようになることを目指す。普及を図るために、核となる農家を育て、周囲の農家が真似をしたくなるようなシステムの構築が最終目標である。
② 実施方法・取組みの概要
農家による自給自足的なIoTシステム導入を実現するため、Raspberry Piに接続したセンサやデータの送信先などを、IoTに詳しくない人でも簡単に設定できるシステムを作成する。紫波総合高校の実習農場と紫波町内の農家のハウスにおいて、試作したIoT機器によるデータ収集・耐久試験などを行う。実習農場での実施例では高温多湿環境への対応とトラブル発生時の専門家が持つ技術とノウハウが必要であることが示されているため、ハウス内での運用を通じてノウハウの農家への移転を図る。このほか、電子工作の技術とLinuxとネットワークに関する一般的な知識の普及もおこない、周囲の農家への技術の伝搬を図る。

研究成果報告書岩手県立大学機関リポジトリへ 研究概要(PDF)ダウンロード 研究概要(動画)県立大学公式Youtubeチャンネルへ