令和3年度 地域協働研究(ステージⅠ)

奥州市産めん羊生産農家についての経営調査

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R03-Ⅰ-28

総合政策学部 教授 山本健
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
奥州市農林部 奥州市農林部 課長 小岩敬一
研究区分一般課題 研究分野地域社会
SDGs
  • 8:働きがいも 経済成長も
  • 11:住み続けられるまちづくりを
  • 12:つくる責任 つかう責任
  • 14:海の豊かさを守ろう
  • 15:陸の豊かさも守ろう
  • 17:パートナーシップで目標を達成しよう
研究フィールド 奥州市 研究協力者 岩手県農林水産部、岩手県農業改良普及センター

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
奥州市江刺梁川地区において耕作放棄地解消の取組としてめん羊を活用した除草の省力化が始まった。その後、当地で生産出荷される羊肉に対する評価も高まり、飼育者の増加と所得の向上が期待された。しかしながら羊肉に対する需要は高まる一方で産地価格の水準は思うに任せず、当初のメンバー間でしか活動の範囲は広がらず、また後継者も新規参入者も見込めない現状だ。
大学と共同で羊飼育農家の経営状況の把握を行い、国内外における畜産物の生産管理、とりわけブランド管理における先進事例からの知見に関する情報提供を期待する。また農村部の活性化事例としての6次産業化・農商工連携に関する知見の提供や計画づくりにおける助言も期待する。
② 実施方法・取組みの概要
奥州市をはじめ岩手県内で羊飼育を専業として行う農家はなく、稲作畑作や他の家畜との複合経営によって営まれていて他の事業からの収支と一体になっていること、資産や資材の流用も行われていて実態の把握は容易ではない。国による統計調査においても牛、豚、鶏以外の家畜に対する調査は行われていない。そこで、市内で羊飼育に携わる農家全戸に対して対面による聞取り調査を実施して、経営状況の把握を行う。羊飼育のコスト構造を明らかにすることで、①卸業者に対する交渉力を強化する、②新規就農者に対する正確な情報提供を可能にして後継者育成につなげる、③畜産クラスター事業等の補助金制度への申請につなげる。

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