研究論文 × ソフトウェアソフトウェア情報学部、藤田教授「HCR2019」に選出される快挙
エルゼビア 感謝表彰:編集長
Knowledge-Based Systemジャーナル
ビッグデータやAIを取り扱う藤田教授の研究は、医療分野や経済分野などで研究成果が実用化されており、先駆的かつ国際的な業績が認められて2大学からの名誉博士号を授与されています
ソフトウェア情報学部の藤田ハミド教授が、米国クラリベイト・アナリティクス社が発表する「Highly Cited Researchers 2019」(HCR)にクロスフィールド分野で選出されました。世界中の論文から被引用数の多い論文の著者が選ばれる、世界の上位1%の研究者のみの栄誉です。日本では21分野100名が選ばれました。選出された研究者の大半は、東京大学や京都大学、国立研究開発法人など国内トップクラスの研究機関に所属しています。藤田教授は「HCRは非常に信頼性の高い指標です。多くの研究者から引用された注目度の高い研究論文として、研究費獲得などの面では文部科学省などにも十分PRできるものです」と語ります。「日本の大学では多くの論文が書かれていますが、どこに発表するかがあまり重要視されません。インパクトファクター(文献引用影響率)の高い学術誌は、採用率こそ低いですが採用されれば確実な実績になります。中国ではその価値が重視され『質の高い論文の書き方』という講義には一度に150名も集まります」と藤田教授。以前から世界各地で業績が認められており、ハンガリーのオーブダ大学、ルーマニアのティミショアラ工科大学から名誉博士号も受けています。このほか中国の北京大学や上海交通大学、スウェーデンのストックホルム大学、イタリアのピサ大学など世界各地で客員教授を勤め、研究への助言や学生の指導をしています。
世界を飛び回る藤田教授、ゼミの学生にはスカイプなどで論文指導をすることも。「県立大学の学生は優秀です。難しいマシンラーニングの賞を獲った学生もおり伸び代があります。地球は狭い、どこにいても授業はできますよ」と笑顔で語りました。
エルゼビア 感謝表彰:編集長
Knowledge-Based Systemジャーナル
ビッグデータやAIを取り扱う藤田教授の研究は、医療分野や経済分野などで研究成果が実用化されており、先駆的かつ国際的な業績が認められて2大学からの名誉博士号を授与されています
時計型の端末でバイタルデータを測定し医療機関から提供されたクラウド上のビッグデータを参照して心臓病や脳卒中などの危険を事前に予測する「MAP Health watch」も藤田教授の研究から生まれました
ルーマニアのティミショアラ工科大学、ハンガリーのオーブダ大学から贈られた名誉博士号の賞状や、世界各国の客員教授を勤める大学からの任命状
大学 × 助産師 × いのちの教育助産師による生と性の健康教育「ハッピーバース研究会」の活動
福島裕子教授(左)と木地谷祐子(右)助教。看護学部OGでもあり「ハッピーバース研究会」の活動に携わる木地谷助教は、学生時代に福島教授の講義を聞いて助産師を志した一人です
思春期を迎える女子と母親を対象にした「助産師さんの母&娘ハッピーサロン」。岩手県内の施設や学校などで定期的に開かれる、助産師による月経教育サロンです。女性にとって母は一番身近な先輩であると伝え、母娘のコミュニケーションを促したり、月経は女性にとって素敵なことだと伝える保健講話やスライド上映などを行っています。この活動を主催するのが「ハッピーバース研究会」です。女性のあらゆるライフステージの生と性の健康教育活動を行うことを目的に作られた集まりです。岩手県立大学看護学部の福島裕子教授が顧問となり、大学と岩手県内25名の助産師とが連携しながら、情報交換や教育スキル向上をめざした活動が行われています。福島教授のお話です。「岩手県立大学が開学した当初、助産師ならではの一人ひとりの生命の大切さを伝える性教育の需要が高いにも関わらず、県内には性教育ができる助産師があまりおらず、一人で1年に30カ所以上も回って講話を行うような状況でした。そこでハッピーバース研究会を立ち上げ、助産師ならではのリプロダクティブヘルス(性と生殖の健康)や、女性のライフスタイル、一人ひとりの生命の大切さについて伝えられる人材を増やしてきました」。
現在、福島教授は児童養護施設や少年院でも活動をしています。思春期の性教育に加え、LGBTなど性の多様性に関する講話の依頼も増えてきたと言います。研究会のメンバーである木地谷祐子助教も県内の小学校で、命や性の教育を実践しています。「生まれてくる命は、みんな等しくかけがえのない大切な存在です。岩手県で生まれた命みんなが健やかに育ち、幸せな人生を歩むことを願いながら、助産師として健康教育に取り組みたいです」と意気込みを語りました。
福島裕子教授(左)と木地谷祐子(右)助教。看護学部OGでもあり「ハッピーバース研究会」の活動に携わる木地谷助教は、学生時代に福島教授の講義を聞いて助産師を志した一人です
「ハッピーバース研究会」に所属する助産師たちは、会の目的に沿いながらそれぞれ独自のプログラムで保健講話を実践しています
盛岡市や滝沢市などの小中学校、児童養護施設などに出向いて保健講話を行う機会を用意しています