vol.77

岩手県立大学広報誌WEB版

このページは岩手県立大学広報誌「県立大Arch!」のWeb版です。
広報誌「県立大Arch!」の掲載情報をもとに作成されています。

県立大Arch!

アイで世界を変える県立大学ピックアップ

学生 × 自治体 × 公共交通地域の課題、公共交通に取り組む学生連携の「たきざわバスまつり」

「第2回 たきざわバスまつり」には岩手県内各地から多くの親子が参加。学生発案の様々な企画を通して、バスに親しむ一日となりました

 公共交通としてのバスの魅力を発信する、「第2回たきざわバスまつり」(主催・滝沢市)が、7月28日に「ビッグルーフ滝沢」で開催され、多くの親子連れで賑わいました。

 「たきざわバスまつり」には、岩手県立大学の学生が協力をしています。きっかけは、基盤教育科目「学の世界入門」。交通政策や都市計画を専門とする、総合政策学部の宇佐美誠史先生の講義に、「公共交通の課題について学生から意見を聞きたい」と考えていた、滝沢市都市整備部の畑村さんも参加。一昨年からワークショップやプレゼンテーションを続け、学生発案の企画である「乗り方教室」や「高齢者向けマップ」などの取組を始めています。

 公共交通の運用が地方行政の課題となり始めた15年ほど前から、宇佐美先生らによる、自治体向け公共交通相談窓口「バス110番」を設置し、行政向けの公共交通政策のアドバイスが行われてきました。現在は宇佐美先生が関わり、滝沢市や矢巾町など県内各地で公共交通に関する計画策定が進んでいます。「岩手医大が移転する矢巾町では、コミュニティバスの整備が急務でした。運行計画の作成には綿密な計算や知識が要求されますが、当ゼミの学生が携わり、多大な貢献をしてくれました。矢巾町のコミュニティバスは9月20日から運行が開始されます。年内には株式会社ぴーぷる(滝沢市第二IPUイノベーションセンター入居)と共同で開発したアプリを使って、キャッシュレスのバス乗車システムの実証実験も行われる見通しです」と宇佐美先生。住みやすい街づくりを考える専門家として、学生や行政、地域の企業をつなぎ、街づくり人材を育てる取組を続けます。

「第2回 たきざわバスまつり」には岩手県内各地から多くの親子が参加。学生発案の様々な企画を通して、バスに親しむ一日となりました

左から株式会社ぴーぷるの新井田未来さん、総合政策学部の宇佐美誠史准教授、滝沢市都市整備部の畑村瞬也さん

「地域と学生が関わる際、必ず学生の考えを尊重してくださいと伝えます」と、宇佐美先生。成功も失敗も、全てが学生の成長の材料です

学生 × 子ども × 地域企画海外研修の学びを地域企画に還元子ども食堂「kiwi食堂」

2018年度は、2年生〜4年生の7名が研修に参加。現地イベント「JAPAN DAY」で、高橋さん(右端)は特技の少林寺拳法を披露。右から2人目が、リーダーを務めた上澤さん

 社会福祉学部では2017年度より、子どもの教育や福祉について学ぶため「ニュージーランド研修」を実施しています。「この研修は、単なる海外視察ではありません。大きな特徴は、研修と地域企画の実施が並行して進められる点。『学び』を『行動』へとつなげる、実践的なアクティブラーニングを目的としています」と話すのは、社会福祉学科准教授の櫻幸恵先生。

 2018年度の研修で、その軸となったのが「子ども食堂」の実施。学生たちはニュージーランド訪問の約8ヶ月前から、事前学習や地元NPO団体などとの連携を進めながら準備を行ってきました。ニュージーランドでの視察先や体験内容も、学生たちが主体となって選定。現地で参加したイベント「JAPAN DAY」では、現地の方に企画の趣旨を説明したりゲームを開催して、ファンドレイジングで実施資金を集めました。

 昨年3月に実施された研修後、ニュージーランドでの学びや気づきを盛り込み、7月6日、キャンパス内にて子ども食堂「kiwi食堂」を開催。ひとり親世帯や障がいなど、さまざまな背景を持つ約30名の子どもたちと学生が共に、レクリエーションやゼリーづくり、ランチを楽しみました。

 「障がいの有無や環境、立場を越えてみんなで楽しめる、インクルージョンな場をつくるという大きな目的が達成できたと思います」と話すのは、リーダーを務めた上澤梨紗さん(大学院1年生)。社会福祉学科4年の高橋和也さんは、「この経験を、将来目指している児童福祉の現場に生かしていきたい」と話します。一連のプログラムが、学生たちの多角的な視野や協働する力、そして行動を起こす力を養う貴重な学びへとつながっています。

2018年度は、2年生〜4年生の7名が研修に参加。現地イベント「JAPAN DAY」で、高橋さん(右端)は特技の少林寺拳法を披露。右から2人目が、リーダーを務めた上澤さん

7月6日に開催された「kiwi食堂」。さまざまな環境や立場にある子どもたちが、学生たちと共に楽しいひとときを過ごしました

「ニュージーランド研修を、実学実践が経験できる社会福祉学部ならではの特徴ある教育プログラムとして発展させていきたい」と話す櫻先生

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