vol.77

岩手県立大学広報誌WEB版

このページは岩手県立大学広報誌「県立大Arch!」のWeb版です。
広報誌「県立大Arch!」の掲載情報をもとに作成されています。

「県立大ブランド」って何だろう?

大学ブランド力の向上で選ばれる大学へ

 近年、企業活動において求められるのが「ブランド力」。その企業ならではの魅力や、その商品の独自性が、競争力につながっています。大学もまた然り。

 岩手県立大学においても、他の大学とは違う個性や強み、魅力を広くアピールすることで、「大学ブランド」の確立を進めていきたいと考えています。これは、大学の社会的価値や存在意義をも示す重要な指標となるものです。同時に、受験生にとっては進路選択の、企業にとっては人材確保や研究パートナーとしての、コミュニティにとっては地域との関わり方を知る大きな手立てとなります。

県立大のブランドを見つめ直そう!

イメージ調査から大学ブランドを考える

 大学ブランドの確立には、大学に対して周囲がどんなイメージを持っているかがとても重要です。そこで今回は、高校から岩手県立大学に進学したばかりの新入生と、2年次生を対象にしたアンケートの結果から、岩手県立大学のブランドについて考えていきます。

アンケート概要

アンケート ご協力ありがとうございました

岩手県立大学ってどんな大学?

新入生が岩手県立大学に抱いているイメージを調査!
ランキング上位に共通するキーワードは「地域貢献」。
これまで大学が推し進めてきた、「地域に根ざした大学」「ふるさとの未来を担う大学」
という基本目標に合致する結果となりました。

岩手県立大学ってどんな大学?
1位、2位、3位
4位から10位

地域社会・文化に貢献している

 岩手県立大学では、「地域の未来創造に貢献する大学」という基本目標の下、地域が抱える課題の解決に地域団体等と共同で取り組む「地域政策研究センター」を設置しています。復興支援や地方創生など県内の様々な地域課題に応じて教員を派遣し、その専門性や知見を地域に還元しているほか、地域や団体、企業との共同研究も実施。これまで行ってきた共同研究の数は、産業分野を含めると約150件にも及びます。

教員自身の研究テーマも地域課題の解決に関連するものが多く、フィールド調査やワークショップなどの教育活動や、ボランティア活動などを通じて、学生が直接地域と関わる機会が多いのも岩手県立大学の特徴です。教員の多くが、大学が蓄積してきた研究の成果を現実社会に活用し、地域の発展や課題解決につなげたいと考えており、そんな教員のもとで学ぶ学生たちも、共に行動するなかで地域貢献への思いを強くしています。

 また、岩手県は東日本大震災津波という未曾有の災害を経験した地。岩手県に立地する大学の使命として、継続的な被災地支援、復興支援にも取り組んでいます。

学部・学科が充実している

 単科大学が多い公立大学の中で、多彩な学部を持つ岩手県立大学。学部として「看護学部」「社会福祉学部」「ソフトウェア情報学部」「総合政策学部」、それに「看護学研究科」「社会福祉学研究科」「ソフトウェア情報学研究科」「総合政策研究科」の各研究科、盛岡短期大学部に「生活科学科」「国際文化学科」、宮古短期大学部に「経営情報学科」と様々な学部・学科を擁しています。これにより、学部・学科同士が連携して幅広い研究に取り組むことができます。

 2018年には、学部を横断した「戦略的研究プロジェクト」がスタート。IoTや人工知能などの先端技術を活用したインテリジェント・ファクトリモデルの創出や、高齢化社会に対応した地域ぐるみの見守りシステムの構築など、地域の産業発展や社会課題解決に向けた総合的な研究にも取り組んでいます。

 学生にとっても、学内で異分野の研究や考え方に触れられることは貴重な機会。学部を超えた多様な学びが得られることによって、より広く、より深い見識と経験を積み重ねることができています。

地域産業に貢献している

 地域貢献の一環として、産業分野へのサポートにも積極的に参加している岩手県立大学。企業と連携し、研究成果のビジネス化・実用化の事例も続々と生まれています。

また大学に隣接して、産学連携の促進と実学実践の場の提供、地域産業の振興を目的として滝沢市が設置した「滝沢市IPUイノベーションセンター」には、現在26の企業が入居し、大学と連携しながら企業活動や人材育成に取り組んでいます。所属する企業の方が大学の授業や研究にアドバイザーとして参加する機会もあり、学生のうちから実社会で活躍する方々と接し、リアルな社会とつながることができています。

多彩な学部・学科の連携が魅力的
オープンキャンパスの感想は?
岩手県立大学の学生ってどんな感じ?

岩手県立大学の学生イメージは?

 大学ブランドを考えるにあたり、先の項目では岩手県立大学そのものを考察しました。ここからは、岩手県立大学の学生イメージについて、学生アンケートと地域の企業・団体を対象にしたアンケートの結果をもとに考えます。

ランキング

 これらは学生たちが、自分自身や周囲の友人、先輩たちと接する中で感じた岩手県立大学の学生像です。さまざまな刺激を与えてくれる学友たちに囲まれて過ごす、充実したキャンパスライフが想像できます。

企業アンケートでは責任感などを評価

 次に、2016年に、岩手県立大学の卒業生・修了生が就職した企業や団体に行ったアンケート(回収:392票)を見てみると、「仕事上の課題等に責任感・倫理観を持って取り組む姿勢を持っている(87.2%)」、「円滑なチームワークや健全な人間関係を築くことができる(86.4%)」など、仕事への真摯な姿勢やコミュニケーション能力が高く評価されています。一方で「職場でリーダーシップを発揮したり、部下指導に優れている(42.6%)」がやや低い傾向にあります。

 学生アンケート結果の個性や面白みを、積極性として社会で発揮できたなら、さらなる「県立大ブランド」の向上につながりそうです。

個性あっての県立大ブランド!

まとめ

「県立大ブランド」とは?

 県立大ブランドは、開学以来の理念である「地域貢献」と「実学実践」をなくしては語れないものではないでしょうか。地域の未来を創造するイノベーション、地域課題を見つめる視点、地域への愛、そして学生たちの個性と地域課題に取り組む学び。これらの特徴を磨き続けることで、これからも「県立大ブランド」の向上に努めていきます。

岩手県立大学広報キャッチコピー「アイ」
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