株式会社システムベース長峯和樹さん
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株式会社IBC岩手放送 東京支社

宮本 大毅さん

2016年 総合政策学部卒業

震災の経験から学んだことを伝えていく、
放送を通して岩手のためにできることを

 東日本大震災津波が起こったのは、高校2年生の春。母校の宮古高校で春季講座を受けていた私は、3階のベランダから津波が流れ込んでくる様子を見ていたことを鮮明に覚えています。こうした震災の経験は、その後の人生の大きな軸になりました。
 大学時代は総合政策学部で学び、ゼミで地域課題の解決に関わる一方で、若者の復興支援活動をサポートする「いわてGINGA_NET」に参画。全国から集まる学生たちと協力して支援をしたり、被災された方々のコミュニティづくりや仮設住宅で子どもたちの遊びや学習支援を行ったりするなど、様々なボランティア活動に携わりました。大学での学びはもちろん、復興支援で出身も年代も立場も違う多くの人と出会ったことで視野が広がり、自分を客観視できるようになりましたね。
 卒業後はIBC岩手放送に入社し、営業と報道記者を経験しましたが、特に思い入れが強く、大学での学びや経験を生かすことができたのが記者の仕事です。事故や事件の報道以外にも、震災の経験から「災害に備える重要性を伝えたい」という自分の思いを企画にし、色々な方々に取材を重ね、番組で発信できたことはとても意義のあることだったと思います。営業であっても記者であっても、放送を通じて県民の皆さんに貢献することが私たちの仕事。その時々の自分の居場所から、少しでも岩手のためになることを届けていきたいと思っています。

「つくる側」と「つかう側」の橋渡しが長峯さんの役割

中学生の頃から憧れていたマスコミ業界で活躍する宮本さんは、元々は記者志望。2度目の東京勤務では、営業・デスク・記者を兼務しているため、時々記者として取材に出かけることもあるのだとか。休日はランニングをするなど、体を動かすことを心がけているそうです。