株式会社 平野組(一関市)
佐藤 日和さん
2021年3月盛岡短期大学部生活科学科
生活デザイン専攻卒業
気仙沼市の実家が東日本大震災の津波で流され、自宅を再建したのが中学2年生の時。家が完成するまでの様子や、少しずつ復興していく街並みを間近で見ていて、ゼロからものをつくり上げていく施工管理の仕事に興味を持ちました。
生活デザイン専攻は、設計演習やCAD演習など実践的なスキルが得られる科目が多く、在学中に建築CAD検定3級の資格も取得。建設現場で働くことを希望し、女性技術者の活躍支援に積極的な(株)平野組に就職しました。入社後すぐに掲げた目標は、二級建築士試験への挑戦。学習時間が確保しやすい入社1年目がチャンスだと思い、勉強に励み、合格することができました。
現在、オフィスビルや商業施設、公共施設などの建設現場の安全管理と品質管理を担当しています。竣工後、施主様にお引き渡しをした時の達成感が、何よりの原動力です。
建設業界に就職した生活デザイン専攻の卒業生の中でも、施工管理に関わる人はまだ少ないと思います。授業で学んだ知識や技能は、設計業務のみならず、建設業のさまざまな職種に生かすことができるということを知ってほしいですね。
(株)平野組では、佐藤さんを含め20代の女性技術者5人が施工管理業務に従事しています。作業が円滑に進むよう常に優先順位を付けることや、幅広い年代の職人さんとうまくコミュニケーションを取り、分かりやすい指示を出すことを心がけていると話します。