平成29年度 地域協働研究(ステージⅡ)

空家対策の法的対応の検討(市町村条例のバージョンアップ等)

研究番号 研究代表者 所属 氏名

H29Ⅱ03

研究・地域連携室 特任准教授 千葉実
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
岩手県県土整備部建築住宅課 岩手県県土整備部建築住宅課 主査 及川達也
研究区分一般課題 研究分野地域マネジメント 研究課題の内容持続可能な地域 安心安全な地域
研究フィールド 盛岡市、北上市、西和賀町 研究協力者 上智大学法科大学院、千葉県流山市政策法務室、盛岡市市民部くらしの安全課、北上市保健福祉部健康増進課、西和賀町ふるさと振興課

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
条例を制定・施行して空家対策を行っている盛岡市・北上市・西和賀町が直面し苦慮している即時執行(空家が危険等の場合に所有者等に措置命令等を行わずに市町村が直せず危険回避措置を講ずる。屋根が崩落していたり、そうなりそうな場合は防御ネットを張る。壁が崩落している等の際、たたき落とす等。)に要する費用の徴収方法は実務でも学問的にも整理されていないところである。本研究では、それを理論的に整理し、条例改正により根拠づけることができるよう支援する。
また、相続が進んでいない空家対策にも苦慮していることから解決法を提案する。
加えて、空家対策特別措置法が施行され2年立ったことから、当該法と条例の関係を理論的に整理し、法と条例が一体となって機能するよう助言する。
② 実施方法・取組みの概要
本学、岩手県が盛岡市・北上市・西和賀町の事例を分析し課題を抽出し、類似の仕組みを有する他分野の制度や実務を研究し、それらを反映させながら対応方策の仮説を立てる。空家対策法制の研究において国内をリードする研究者と弁護士と議論するとともに、自治体政策法務の全国的な研究会等で報告し、議論する。その議論を踏まえ、研究結果をまとめ、県内市町村に研究成果を報告し取組みを促す。希望する市町村には条例改正に向け個別に指導・助言する。
これらの取組みを広報し、取組みを広げるとともに国に法改正の検討も促す。

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