平成28年度 地域提案型前期

急増する外国人観光客の県内誘客促進、かつ満足度向上を図り、地域経済の活性化に寄与する「独創的ITシステム」の活用法を研究する

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RR-02

ソフトウェア情報学部 准教授 蔡大維
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
(株)JTB東北法人営業盛岡支店 (株)JTB東北法人営業盛岡支店
(公財)盛岡地域地場産業振興センター
(公財)盛岡観光コンベンション協会
盛岡市教育委員会歴史文化課
営業1課統括課長
「盛岡てづくり村」事務局長
副主幹
文化財主査
杉田洋平
武石幸久
藤澤徹
今野公顕
研究区分一般課題 研究分野地域社会
研究フィールド 岩手県盛岡市 神奈川県鎌倉市 研究協力者 石川浩(株式会社ユー・アイ・コミュニケーションズ代表取締役) 野中康弘(宗教法人長谷寺文化財室長)

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
近年、外国人観光客が急増し、多言語対応への必要性が高まっている。しかしながら、地方にとって通訳やガイドといったマンパワーの恒常的確保は経済面の保障をはじめ、様々な要因から相当困難である。とは言え、多言語対応を放置することは、情報発信を放棄することであり、結果的に理解促進を阻害してリピーターの獲得を妨げるばかりでなく、そもそも来県の外国人観光客を遠ざけることに繋がりかねない。
また、来県する外国人観光客を獲得する上では、外国語によるコミュニケーションサービスは当然として、従来からの観光資源に頼ることなく、外国人が訪れてみたいと思える魅力的な観光資源を新たに発掘してアピールすることが肝心である。
② 実施方法・取組みの概要
県立大学で開発されユビキタス通信に対応する小型情報端末に外国語コンテンツを内蔵させ、「盛岡手づくり村」を訪れる外国人観光客に貸与し、回遊先に応じた外国語ガイドを提供することで満足度がどう変化するかを確認する。
一方で、リピーターからの関心が高まる歴史文化施設として、県内の神社・仏閣で情報サービスを提供し、新たな観光資源たりうるかの可能性を探りたい処だが、現状、訪れる外国人がわずかなため、今後の可能性を確認する目的で、外国人が急増している長谷寺(神奈川県鎌倉市)において検証する計画である。
本件の研究成果は、共同研究に関与する各機関で共有し、来年度以降のサービス提供実現を目指し県内関係機関に啓蒙していく予定である。

研究成果報告書岩手県立大学機関リポジトリへ 研究概要(PDF)ダウンロード