平成26年度 教員提案型前期

瞬きスイッチとiPadによる肢体不自由者のためのコミュニケーション支援に関する研究

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RI-12

ソフトウェア情報学部 准教授 プリマ・オキ・ディッキ
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
教員提案型の場合
提案団体はありません
ソフトウェア情報学部
一橋大学・NPO法人ICT救助隊
社会福祉学部
ソフトウェア情報学部
講師
助手(NPO理事)
准教授
学生
伊藤久祥
伊藤史人
細越久美子
宮原崇志
研究区分一般課題 研究分野医療・看護・福祉
研究フィールド 岩手県盛岡市,岩手県滝沢市,雫石町,陸前高田市 研究協力者 NPO法人ICT救助隊,岩手県立大学社会福祉学部,滝沢市地域福祉課(予定)

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
現在,先天性の障害または事故による肢体不自由者の不自由な生活を解消するために,様々な装置が開発されてきている.しかしながら,患者一人一人に合わせた装置の開発が困難なため,当該装置は高額となる傾向にある.岩手県では,病院またはリハビリ施設において,代表的な意思伝達装置を短期間(1ヶ月)借用できるプログラムがあるが,高価なものであるため,実際に購入できる患者は非常に少ない.本研究では,肢体不自由者の自らによる意思伝達や情報端末の操作,家電の操作などを可能にするための意思伝達装置を安価に製作し,多くの患者らに普及させることを目指している.
② 実施方法・取組みの概要
本研究では,様々な肢体不自由者に利用できるように,瞬きによる情報端末の操作に着目した.瞬きの情報を電子回路によって検知し,得られた電気信号を情報端末に送信することによって,情報端末を操作できるようにする.瞬きには3種類(無意識による瞬き,反射性の瞬き,随意的瞬き)があるため,本研究では,まず肢体不自由者に対する行動観察を行い,随意的瞬きのみを検知するためのアルゴリズムを電子回路で実現し,その回路とiPadとの組み合わせで,低価格な意思伝達装置を提供・評価を行う.なお,本装置には,文字入力・発話や各種インターネットの利用,家電の操作を可能にする機能が含まれている.

研究成果報告書岩手県立大学機関リポジトリへ