平成25年度 地域提案型後期

メンタルヘルスの観点からみた宮古・下閉伊地域金型産業における人事組織の課題

研究番号 研究代表者 所属 氏名

RH-05

社会福祉学部 教授 青木慎一郎
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
宮古・下閉伊コネクター金型研究会 宮古短期大学
社会福祉学部
宮古・下閉伊コネクター金型研究会
宮古・下閉伊コネクター金型研究会
教授
実習講師
会長
事務局長
植田眞弘
高田梨恵
佐々木一志
安藤充
研究区分 研究分野
研究フィールド 宮古市、山田町 研究協力者 岩手県予防医学協会 健康推進部 健康推進課 健康推進係長 阿部千恵子

①解決を目指す課題(何を解決するのか)
これまでの研究から、メンタルヘルスという観点からみた宮古地域のコネクター・金型産業における人事組織上の課題として、①就労意欲のある若年労働者の確保と②中間管理職の育成の2点があげられた。金型産業は、この地域の人材が産業の基盤である。つまり、地域社会としての、若年人口の減少や彼らの就労意欲は必要不可欠の課題である。また、金型産業に共通の課題としての中間管理職の育成という問題がある。二つの課題は、地域社会に根ざす産業が持つ課題が震災を機に顕在化しつつあるともいえる。震災復興研究として明らかになった課題は、とりもなおさず宮古・下閉伊地域の「地域課題」としての社会システムづくりによる解決が不可欠である。
②実施方法・取組みの概要
メンタルヘルス健診について、より詳細な分析を岩手県予防医学協会に委託する。そのデータと指導面接の結果から、メンタルヘルスの観点からみた金型産業における人事組織のあり方を分析し、それをよい方向に向けるための提案をする。その際に、経営学による分析を加えることにより、具体的には従業員の研修という形で成果を活用する。一方で、上述のように、その提案が、金型産業の事業所内だけで完結するものとは考えにくい。これまで確立された地域社会システムとしての情報交換の場である宮古・下閉伊コネクター金型研究会を通して、行政や教育の活動としても成果を活用する。

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