令和7年度 地域協働研究(ステージⅡ)

職員の業務効率化と地域歴史観光の振興を実現する生成AI活用型ガイドシステムの開発と実装

研究番号 研究代表者 所属 氏名

R07-Ⅱ-01

ソフトウェア情報学部 教授 蔡大維
共同研究者(提案団体名) 他の構成メンバー 所属 氏名
盛岡市教育委員会 盛岡市遺跡の学び館
盛岡市遺跡の学び館
ソフトウェア情報学部
ソフトウェア情報学部
文化財副主幹
文化財調査員
修士1年
修士1年
菊地幸裕
伊藤聡子
菊野隆文
熊澤真翔
研究区分一般課題 研究分野地域社会
SDGs
  • 4:質の高い教育をみんなに
  • 11:住み続けられるまちづくりを
研究フィールド 盛岡市 研究協力者 独立行政法人国立科学博物館事業推進部・学習課長・有田寛之、土樋パルス株式会社・代表取締役社長・土樋徹、㈱オイカワ製作所・専務取締役・伊藤達也

① 解決を目指す課題(何を解決するのか)
    盛岡市遺跡の学び館は、市内の遺跡や埋蔵文化財を紹介し、地元の歴史を発信する博物館である。常設展や企画展、発掘調査速報展を開催し、旧石器時代から近世までの遺物を展示しているが、入館者数の伸び悩みや知名度の低さが課題となっている。一方で、来館者からは興味深いとの声もあり、潜在的な需要があると考えられる。しかし、来館者のニーズが多様化し、個別ニーズに対応した解説が難しい状況である。そこで、本研究では生成AIを活用し、来館者の興味や理解度に応じた解説を提供することで、学習体験を充実させ、リピーターの増加と地域文化の普及を目指す。

② 実施方法・取組みの概要
     岩手県立大学は、独自の観光案内システムの開発実績と技術ノウハウを活かし、盛岡市遺跡の学び館と協働で、学習および見学体験の高度化を図る。ガイドサービスの形式およびコンテンツ構成の標準化を進め、多様な来館者ニーズに適応可能なシステムを構築する。生成AIとデータ自動生成技術を導入し、職員の業務負担を軽減するとともに、継続的な文化財学習とリピーター向け会員システムを実装。施設職員が持続的に運用可能な仕組みを確立し、長期的な施設活性化を促進する。本研究を通じて、盛岡地域の埋蔵文化財に関する学習支援の高度化と来館者体験の向上を実現し、効率的なサービス管理を通じた省力化を達成することを目的とする。