平成21年度の地域貢献に関する活動においては、地域の課題を的確に把握する仕組みづくりや、課題解決に向けた具体的な取組みの強化、地域に向けた提言や政策提案を行う体制づくり、研究成果の積極的な公表などに取組みました。
地域の課題の把握に関しては、県と大学の幹部による意見交換会の開催や、地域連携協定を締結している自治体等との連絡会議の開催、社会福祉学部における地域との共同研究やプロジェクトの実施などを行いました。
課題解決に向けた取組みに関しては、学術研究費の新規採択や、5月の滝沢村IPUイノベーションセンターの開設、大学・県・産業界からの提案による地域産学官共同研究拠点事業のJST採択などが挙げられます。
提言や政策提案を行う体制づくりに関しては、IPU地域づくりプラザを通じた自治体や地域社会との交流、盛岡市まちづくり研究所の成果報告会開催、2009地域づくり・地域貢献活動セミナー&発表会の開催などを行いました。
研究成果の積極的な公表に関しては、岩手県立大学研究成果発表会の開催や、内閣府主催の「第8回産学官連携推進会議」における研究成果発表、研究成果集のホームページ公開などの活動に取組みました。
共同研究等実績が過去最高となった平成20年度と比較し、平成21年度は全体の合計件数および金額ともに減少しました。地域との連携を推進する活動を行う中でも、不況などの世情が反映された形となっており、今後更なる取組みの強化を目指していかなければなりません。
共同研究等実績
平成21年度の共同研究は47件、受託研究等は20件、奨学寄付金は8件の、合計75件でした。
外部研究資金応募支援
平成21年度の外部研究資金応募支援については、63件の応募のうち9件が採択されました。
科学研究費の新規採択率 | H20年度 | H21年度 |
---|---|---|
応募(A) | 88件 | 63件 |
採択(B) | 25件 | 9件 |
採択率(B/A) | 28.4% | 14.3% |
知的財産の創出管理活用
岩手県知的所有権センターや発明協会岩手県支部等と連携し、本学を会場とした知的財産セミナーの開催をはじめ、弁理士による学内発明相談会などを実施しました。その結果、平成21年度は法人帰属の発明届が2件提出され、そのうち1件(※1)の特許を出願しました。
※1 出願原稿の修正等があるため、学内届出から出願までに時間がかかる場合があります。
公開講座の開催や出前講義などを通じて、本学の知的財産等を地域貢献に生かす取組みを進めています。
公開講座の開催状況 | 講座数 | 受験者数(人) |
---|---|---|
滝沢キャンパス講座 | 13 | 1,377 |
地区講座 | 0 | 0 |
アイーナキャンパス講座 | 40 | 1,695 |
合計 | 53 | 3,072 |
地域連携活動の一環として、本学教員が県などの審議会や委員会などの委員に就任したり、諸団体が開催する講演会の講師を行ったりしています。平成19年度から21年度にかけての就任数・派遣数は下表のとおりになりました。
平成19年度 | 平成20年度 | 平成21年度 | ||
行政 機関 |
看護学部 | 43 | 69 | 25 |
社会福祉学部 | 79 | 124 | 84 | |
ソフトウェア情報学部 | 22 | 39 | 20 | |
総合政策学部 | 134 | 262 | 173 | |
共通教育センター | 3 | 7 | 4 | |
盛岡短期大学部 | 17 | 20 | 32 | |
宮古短期大学部 | 26 | 29 | 15 | |
本部 | 10 | 13 | 2 | |
合計 | 334 | 563 | 355 | |
非常勤 講師 |
看護学部 | 18 | 15 | 18 |
社会福祉学部 | 36 | 33 | 31 | |
ソフトウェア情報学部 | 19 | 22 | 15 | |
総合政策学部 | 21 | 24 | 26 | |
共通教育センター | 16 | 15 | 13 | |
盛岡短期大学部 | 12 | 8 | 7 | |
宮古短期大学部 | 17 | 14 | 13 | |
本部 | 7 | 2 | 1 | |
合計 | 146 | 133 | 124 |