平成19年度地域貢献の状況

地域貢献〜社会人教育など県民との交流を充実

自治体との連携協定や、公開講座の開催、公募型地域課題研究の推進など、岩手県立大学の知的財産等を地域貢献に活かす取組みを進めています。

連携協定締結自治体との取組み

平成19年度は新たに盛岡市と川井村との連携協定を締結しました。盛岡市との連携においては「盛岡市まちづくり研究所」を設置、まちづくりの現状や課題等の調査研究を行います。川井村とは包括的連携協定を締結、ITの活用や住民生活の質の向上に向け、高齢者見守りシステムの導入などの取組みを行っています。

公開講座の開催状況

滝沢キャンパス
講座
1 日本のアジア外交を立て直そう
2 個人認証について:現状と課題
3 犯罪被害者のこころのケア~私たちの“安全・安心”まちづくり~
4 子ども虐待を防ぐ力とは~虐待を認めない地域社会作り~
5 映画におけるリアリズムの構造
~映画の起源から現代ドキュメンタリー映画まで~
6 半導体にできること~ナノからテラヘルツへ~
7 文学とコンピュータ~モノガタリの仕組みを探求する~
8 言語を科学する~日本語とはどのような言語であると言えるのか~
9 東北における平成の市町村合併とは何だったのか
~行財政の役割を問う~
10 “細胞死”の現象と、その意義について
11 国際関係と日本~日本の進路を探る~
12 デジタルメディア論入門
(通信の歴史~アナログから地上デジタルテレビまで)
13 Evidence-Based-Nursing(根拠に基づく看護)が
患者に何をもたらすのか?
受講者合計 1,137名
地区講座 1 地域産業活性化講演会・地域おこしの事例
(会場:花巻市石鳥谷町)
2 新春経済講演会・産学連携の必要性と岩手県立大学の取組み
(会場:金ケ崎町)
3 食産業セミナー・食の地域ブランド(会場:久慈市)
受講者合計 150名
アイーナキャンパス
生涯学習講座
1 Let's グリーン・ツーリズム!
2 雲上の楽園 ボランティアガイド養成講座
3 いきがいイキイキ講座
4 奥州街道をゆく
5 指定管理者制度研究会
6 食育文化 家庭での食育を考えよう
7 知っていますか? 正しい薬の服用法
8 知っていますか? ~市民のための年金基礎講座~
9 盛岡自由大学
10 ファシリテーター養成講座~上手な会議の進め方~
11 情報誌の作り方
12 教えて!県立大学 小中学生と県立大学のアイーナスクール
13 青少年のための就職応援セミナー
14 パソコンスキルアップ講座
受講者合計 565名
公開講座合計 1,852名(18年度:1,791名、17年度1,789名)
Pick UP コラム 〈2〉 地域との連携拡大、公募型地域課題研究

岩手県立大学の研究を地域に活かすための取組みとして、地域から直接研究課題を募集する「公募型地域課題研究」を展開しています。まちづくりやIT、福祉など様々な分野での課題において、県内の企業や団体、自治体等と連携、共同研究を促進し、研究成果の地域還元を目指しています。

公募型地域課題研究

平成19年度に新規募集を行うにあたり、本格的な有償の共同研究に繋げていくための制度改正を行い、25件の応募があった中から16件を採択しました。

平成19年度採択案件

  団体名 課題名 学部
1 滝沢村教育委員会 学校不適応傾向を示す児童生徒並びに
家庭への適切な支援の在り方
SW
C
Sl
2 宮古市都市計画課 中心市街地活性化に係る改良整備の方向性について MiJ
3 A診療所 電子カルテダイナミクスをベースとした
保健・医療・福祉の連携方法
SW
MoJ
4 青山まちづくり懇話会 歴史的建造物や地域イベントを利用した
コミュニティづくりと商店街再生
PS
5 B社 エリアメールの津波警報への適用に関する調査研究 SW
6 岩手県立療養センター 障がい者支援施設における高次脳機能障がい者に
対する社会復帰を目的とした評価と
訓練プログラムの開発
Sl
7 岩手県NPO・国際課 文化芸術振興による地域づくりについて MoJ
8 盛岡市子ども科学館 青少年の科学教育向けのユビキタス案内システムの開発 SW
9 カタクリの里づくり
協議会
西和賀カタクリの里作り PS
10 NPO法人農村空間21 石鳩岡集落における農村景観の評価と整備 PS
11 盛岡市・薮川振興会 歴史・自然・暮らしを結ぶ地域づくり
~本州一寒いまちからの発信~
PS
12 八幡平市教育委員会 新しいまちの男女共同参画の推進
(市町村合併を生かした、新たな女性参加を推進)
PS
13 花巻工業クラブ 中小企業におけるCSR活動のあり方と
地域内の体制構築に関する研究
PS
14 二戸市、二戸地方振興局 浄法寺漆を核とした地域活性化の調査・研究 PS
15 C研究会 岩手県の住宅にふさわしい
省エネルギー暖房・換気技術に関する研究開発
MoJ
16 D社 情報システム技術による「えさし藤原の郷」の
ユニバーサルデザイン化
SW
Sl

表中「学部」の略称は以下の通り
看護学部「NU」、社会福祉学部「SW」、ソフトウェア情報学部「SI」、総合政策学部「PS」、盛岡短期大学部「MoJ」、宮古短期大学部「MiJ」、共通教育センター「C」

Pick UP コラム 〈3〉 「伝統」とデジタル技術の融合を目指す

地域課題研究のひとつ「郷土芸能伝承のためのコンテンツ作成技術に関する研究」。これは地域の伝統芸能の「技」に関わる様々なデータを分析し、学習・指導に活かす研究です。人間の「感覚」と、デジタル技術による詳細な「データ」が補完し合い、郷土の「技」を後世まで遺すことに貢献する取組みとして注目されています。

和太鼓の技をデジタルデータで分析

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