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【2021.9.4-5】第57回東北農業経済学会・岩手大会のご案内

テーマ:スマート農業技術の導入等による東北水田農業経営のイノベーション

座 長:新田義修(岩手県立大学)・磯島昭代(農研機構 東北農業研究センター)

 東北農業の現状は、県ごとに多様性を維持しつつ、小麦、大豆、飼料作(稲)など土地利用型作物、園芸作他の導入などがすすめられているものの、その中心は、水田農業といえる。その中で、大規模な担い手の増加やそれに伴う省力技術の必要性、雇用管理、零細分散錯圃による作業能率の悪化、土壌条件の差や管理作業の繁雑化などによる単収水準の低下などが課題であると認識されている。これらを解決する手段の一つとして、「スマート農業技術」に注目が集まっている。そこで、本シンポジウムでは、スマート農業技術の導入他について東北水田農業経営の主要な分類の担い手から事例を選定し、各地域・経営体の課題解決に向けて、スマート農業技術を含む新技術の導入がいかに図られ、どのようなイノベーションを誘起しているのか、課題は何かについて検討する。具体的には、①スマート農業技術を活用するには、どの様な取り組みが必要になるのか、②イノベーションをを起こしうる経営風土、環境はどのようなものか、③技術評価、社会実装に関する社会科学研究のあり方について検討する。

〇座長解題 新田義修(岩手県立大学)

〇基調報告 東北水田農業における技術・経営・地域のイノベーションを評価する

 ―社会科学はイノベーションをどう評価し社会実装するか―

 門間敏幸(東京農業大学)

〇第1報告 超大規模法人における生産効率化への取組 ㈱西部開発農産(岩手県)の取組

 -スマート農業技術を活用した多筆・分散圃場の営農データの取得・活用方策―

 宮路広武(農研機構 東北農業研究センター)・清水一孝((株)西部開発農産)

〇第2報告 大規模集落営農法人における担い手の確保・育成の実態とスマート農業が与える影響

 稲葉修武・笹原和哉(農研機構 東北農業研究センター) (農)たねっこ(秋田県)の取組

〇第3報告 スマート農業技術を活用した低コスト化と高付加価値化による新たな地域農業の創出

 -青森県のA経営を事例としてー ㈱アグリーンハート(青森県)の取組

 佐藤拓郎((有)アグリーンハート)・安江紘幸(農研機構 東北農業研究センター)

〇第4報告 一戸一法人におけるスマート農業技術導入の実態と今後の取組方向 (有)アグリスト(岩手県)の取組

 高橋章郎((株)アグリスト)・幸田和也(農研機構 東北農業研究センター)

〇第5報告 岩手県沿岸被災地域の水田農業における技術導入と新たな展開

 -震災後に設立された集落営農法人の取組から― (農)サンファーム小友(岩手県)の取組

 吉田徳子・前山 薫(岩手県農業研究センター)

地域連携グループ (2021年8月30日 11:21)