短大進学のメリット

短大の幅広い学びから
様々な将来への道が拓ける!

2年間で集中的に学びながら、幅広い教養と専門的な知識を身につけることができる短期大学。 今号は、岩手県立大学盛岡短期大学部と岩手県立大学宮古短期大学部の2つの短期大学の魅力と、各地で活躍する卒業生たちをご紹介します。

短大での様子
短大進学のメリット
短大進学のメリット
盛岡短期大学部進学のメリット

前身である岩手県立盛岡短期大学が1951年に開学して以来、70年以上の歴史を誇る岩手県立大学盛岡短期大学部。現在は、生活科学科と国際文化学科の2つの学科で構成され、それぞれの専門知識と技能、幅広い教養を身につけた卒業生たちが国内外で活躍しています。

盛岡短期大学部の魅力1
県立大学キャンパス

四年制の岩手県立大学と同じキャンパスにあるため、図書館や体育施設、学生食堂など様々な施設・設備が充実。学びの面でも「単位互換制度」によって、岩手県立大学の各学部の授業科目を相互履修し、学問への興味・関心を広げることができます。また、サークルや学生活動、学内行事なども岩手県立大学と一緒のため、幅広い課外活動が楽しめるほか、学部・学年を超えた学生同士の交流も活発に行われています。

盛岡短期大学部の魅力2
少人数教育

盛岡短期大学部には生活科学科と国際文化学科があり、各学科50人、各専攻25人の少人数教育が特徴です。そのため教員と学生の距離が近く、一人ひとりに寄り添ったきめ細かな指導を行っており、わからないことも気軽に質問でき、相談しやすい環境が整っています。また、学生が所属するゼミも、アットホームな雰囲気。卒業論文に向けた研究についても、丁寧な指導が行われています。

盛岡短期大学部の魅力3
資格取得

将来のキャリアに役立つ資格を取得できることも、大きなポイントです。生活科学科食物栄養学専攻では、所定の単位を修得すると、卒業と同時に「栄養士」の資格を取得できます。生活科学科生活デザイン専攻では、所定の単位修得で国家資格「二級建築士」の受験資格が得られるのに加え、色彩検定や建築CAD検定、インテリアコーディネーター資格試験、福祉住環境コーディネーター検定など、各種の検定試験に関する内容も学ぶことができます。

盛岡短期大学部の魅力4
少人数教育

国際文化学科では、英語などの多言語の習得をはじめ、国際化や地域文化への考察を深める多彩なカリキュラムを用意しています。1年次には韓国かアメリカへの海外研修に参加することができるほか、岩手県立大学で実施する海外研修への参加も可能。こうした授業や研修、課外活動などを通して、多文化共生の意識を涵養し、地域のグローバル化に貢献できる人材を育てています。

宮古短期大学部進学のメリット

岩手県沿岸部の唯一の高等教育機関として、地域に貢献できる人材を育成する岩手県立大学宮古短期大学部。経営情報学科では経営学や情報の高度活用に関する知識・技術を学ぶことができるほか、震災復興を支える学びにも取り組んでいます。

宮古短期大学部の魅力1
復興を体現

沿岸部に立地する特徴を生かし、三陸地域を題材として地域の課題解決を学ぶ「総合三陸学」を令和7年度から開設します。これは沿岸市町村の協力のもと、地域について学ぶ授業や現地でのフィールドワークなどを通して、地域の現状や課題を理解し、解決のための取り組みを総合的に学ぶことができる科目です。物事を多角的に捉える視座を養い、地域復興や防災の基盤づくりにつなげていきます。

宮古短期大学部の魅力2
経営戦略やチーム運営を構想できる

宮古短期大学部 経営情報学科では、就職や起業する際に必要となる知識や考え方を専門的に学べます。様々な企業の事例を通して議論を重ねることで、業界分析力、立案力、リーダーシップやチーム運営力を磨くことができ、予測されるリスクを回避する方法などを習得。社会人になる前にこうした知識を深めることにより、地域を牽引する人材に必要な能力を身につけることができます。

宮古短期大学部の魅力3
データ・サイエンスを活用・駆使できる

「情報」を活用できる力は、これから必須の知識・スキルであり、数学やプログラミング、情報系資格を修得することは将来の強みになるもの。宮古短期大学部では、情報化社会を牽引する企業とDX、生成系AIなど、社会と情報の関係の変容や課題を学びます。具体的には、パソコンの操作方法から情報収集、分析、活用、そして開発に至るまで、基礎から四年制大学に編入学できるレベルにまで段階的に習得できます。

宮古短期大学部の魅力4
教職員と密なコミュニケーションができる

教職員との距離が近い宮古短期大学部は、授業や進路、学生生活のことなど気軽に相談できる環境があり、会話を通じてコミュニケーション力や社会人マナーを実践的に鍛えることができます。また、心理学から人間の行動や感情、経営関連科目から組織内コミュニケーション、情報関連科目から効率的な情報共有の方法を学ぶなど、様々な学問分野でコミュニケーションに関連する知識を深めることができます。

短大進学のメリット

短大を卒業した先輩たちの声

岩手県立大学盛岡短期大学部と岩手県立大学宮古短期大学部で学び、社会で活躍する卒業生たち。それぞれの短大の魅力や現在の仕事に役立っていることなどを伺いました。

菅野 絢さん

建築士を目指して盛岡短期大学部に進学し、現在は二級建築士として様々な家づくりを手がけています。盛岡短期大学部で学んだCADや製図の技術、プレゼンテーション力、衣食住に関する幅広い知識などは、今の仕事に大いに役立っています。まだまだ勉強中ですが、「菅野さんに任せたい」と信頼される設計士になることが目標です。

株式会社小原建設

菅野 絢さん

2018年3月 盛岡短期大学部
生活科学科生活デザイン専攻卒

松浦 奈々さん

高校まで狭い世界で生きてきた自分にとって、盛岡短期大学部で多様な考え方や生き方を認めてくれる学問や人に出会えたことは、とても大事な宝物です。現在はフリーライターをしていますが、お世話になった岩手の魅力を少しでも多くの人に伝えていきたいと思っています。

フリーライター・フォトグラファー

松浦 奈々さん

2017年3月 盛岡短期大学部
国際文化学科卒

和賀 裕美さん

卒業後、栄養教諭となり、今は給食を担当しながら、小・中学生に食に関する指導をしています。その土台をつくってくれたのは盛岡短期大学部で学んだ2年間。忙しい日々だったからこそ、集中して学ぶことができました。今でも先生方と繋がりがあり、短大在学中から培ってきた人脈に助けられています。

奥州市立江刺第一中学校
(奥州市立江刺学校給食センター兼務)

和賀 裕美さん

2001年3月 盛岡短期大学部
生活科学科食物栄養学専攻卒

照井 陽香さん

宮古短期大学部時代は、会計の専門知識をはじめ、疑問点を自分で調べ、考える思考力を身につけ、アルバイトではコミュニケーション力を磨きました。現在は、半導体製造会社の経理業務を担当。自身で考え判断すべきことも増えており、今後は勉強をさらに重ね、オールマイティに経理ができるようになりたいです。

キオクシア岩手株式会社
経理部経理担当

照井 陽香さん

2019年3月 宮古短期大学部
経営情報学科卒

村上 和希さん

故郷の復興を支えたいという思いから、宮古短期大学部に進学し、市職員になりました。異動も多く様々な職務を経験しますが、短大時代に学んだ経営や会計などの知識とスキルが仕事のベースになっています。公務員として住民の暮らしを支えながら、宮古をもっと盛り上げていきたいですね。


宮古市役所総務部 総務課

村上 和希さん

2018年3月 宮古短期大学部
経営情報学科卒

和賀 裕美さん

営業事務の傍ら、社内システムの改善などに携わっていますが、宮古短期大学部で学んだパソコンの知識や簿記の資格が大いに役立っています。短大は、幅広く学びながら、自分の可能性を見つけられる場所。先生に相談しながら、自分らしい道を見つけることができました。


株式会社ワイズマン
仙台福祉支店

長山 結衣さん

2020年3月 宮古短期大学部
経営情報学科卒