スポーツやボランティア、同好会など、課外活動はもう一つの学びの場。
いろいろなことに全力で取り組む県大生たちの活動を紹介します。

学生から声を上げることで、選挙や政治をもっと身近に。

 選挙があるたびに毎回課題として取り上げられるのが、若者の政治への無関心や投票率の低さです。こうした問題に「当事者である自分たちは何ができるのか?」と考え、啓発活動を行っているのが「県大Voters(ヴォーターズ)」です。
 活動のきっかけとなったのは、総合政策学部・市島宗典准教授のゼミでの研究。学生に投票に関するアンケートを取ったところ、ネックになっていたのが、「住民票を異動していないから投票できない」という事実でした。
 それを受けて実施したのが、不在者投票支援ブースの設置。出身地の市町村に申請すれば滝沢市でも投票ができることを伝え、投票の後押しをしました。他にも選挙公報の読み方を学ぶ会や政党の選挙事務所を巡るツアーの実施、高校生や他大学との連携など、幅広く活動中です。
 「僕らの活動はきっかけづくり。できれば候補者の政策を調べ、しっかりと意思を持って投票に行ってくれたら嬉しいです」と話すのは、代表の遠藤淳史さん(総合政策学部4年)。「選挙の時だけでなく、定期的に政治に関して意見交換できる場を持ち、自分の考えを表明することを当たり前にしたい」と考えています。

岩手県立大学明るい選挙推進サポーター
県大Voters
総合政策学部の市島宗典准教授のゼミで取り組んだ、大学生の投票率を向上させるための研究をきっかけに活動をスタート。大学生の政治参加の促進を目指して、2022年春に「県大Voters」を結成。メンバーは、総合政策学部と社会福祉学部の学生12名。選挙の啓発活動として、不在者投票支援ブースの設置や選挙公報を読む会の開催などに取り組んでいる。

県大Votersは、住民票を移していない学生たちに対し、不在者投票ができることを伝えるチラシを配布。出身地の市町村への手続を支援し、投票を呼びかけている。

投票日までのカウントダウンの張り紙を掲示し、投票への意識啓発を図る学生たち。