スポーツやボランティア、同好会など、課外活動はもう一つの学びの場。
いろいろなことに全力で取り組む県大生たちの活動を紹介します。

商品開発を通して被災地支援、三陸の魅力を多くの人々に!

 2021年8月、学生のアイディアを取り入れた新しいモクテルが発売され、注目を集めました。モクテルとは、お酒が苦手な人でも楽しめるノンアルコールカクテルのこと。開発を手がけたのは、本学の復興girls&boys*とみちのくコカ・コーラボトリング。三陸地域の特産品を使ったオリジナルモクテルを作り、好評を博しました。
復興girls&boys*は、三陸地域の被災企業の支援を中心に、企業の商品販売やPRなどを行う学生団体です。コロナ禍で活動もままならない中、少しでも力になりたいと商品開発に協力。学生たちは3グループに分かれ、食材選びから試作まで、試行錯誤を繰り返しながらベストな配合を模索。協働企業や飲食店のアドバイスを反映させ、納得のいく味わいに仕上げました。
「知らない食材も多く、ドリンクの開発も初めて。学ぶことも多く良い経験になりましたが、これを機に三陸の特産品を多くの人に知ってもらえたら嬉しいです」と、学生たち。彼らが目指すのは、企業支援や交流を通して、新たなつながりを広げ、三陸を元気にすること。その想いは、先輩から後輩へと確実に受け継がれています。

復興girls&boys*
東日本大震災で被害を受けた被災地の仕事の手助けをするため、2011年5月に設立。被災企業の復興によって雇用が生まれ、地域が元気になっていくと考え、学生有志10名で活動をスタート。現在は、沿岸地域の企業の商品の受託販売やPRをメインに、岩手県内外のイベントに出向き、商品販売や情報発信活動を行っている。メンバーは現在、40名。

学生たちが開発したモクテルは、宮古シソモクテル、軽米さるなしモクテル、岩泉ほおずきモクテルの3種類。3地域の特産品を生かし、9ヶ月かけて作り上げた自信作だ。

表紙の出演学生

グループリーダーとして商品開発を牽引した3人。左から総合政策学部3年の田頭知樹さん、社会福祉学部3年の伊藤遣蔵さん、社会福祉学部3年の寺田暖(のん)さん。