岩手県若者女性協働推進室

野中 里菜さん

2016年3月総合政策研究科博士前期課程修了

大学以外のフィールドを持ち、経験することも大切な学び

 学生時代に「復興girls*」(※)を立ち上げ、被災企業の支援活動を行っていた私は、ずっと「復興の力になりたい」という強い想いがありました。大学院で被災地の地域コミュニティを研究し、県職員になったのも、その想いを実現するため。学生時代の出会いや学びが、今の私につながっています。
 現在は、若者を対象としたいわて若者カフェの運営やイベントの企画などに携わっていますが、前職の宮古農林センターでは宮古市の農産物の六次産業化を担当。生産者、宮古水産高校、水産加工会社、缶詰会社、そして復興girls&boys*の学生たちをつなぎ、「鯖しいたけ煮付缶詰」の開発・販売をコーディネートしました。一個人や一企業だけではできないことも、組み合わせることで大きな力になる。それを形にし、収益に反映できたことで、連携した全ての皆さんにとても喜んでもらえました。
 学生時代は、良い意味で大目に見てもらえる時期。大学以外のフィールドをもう一つ作り、仲間と一緒にたくさん失敗して、たくさん学んでください。大学とは違う世界に飛び込むことで、見えてくることが必ずあると思いますから。

野中さんがコーディネートを担当し、ふるさと納税返礼品(宮古市)にも選ばれた「鯖しいたけ煮付缶詰」。
復興girls&boys*(※)はラベルデザインやプレ販売などで協力し、PRをサポート。卒業後も後輩たちとのつながりを大切にしていたことで、実現できたコラボレーションです。

(※)女子学生で立ち上げた「復興girls*」は、のちに男子学生も参加したことで「復興girls&boys*」に名称変更した。