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本学学生による「超スマート社会を拓く人・モノ・街づくり」の取組(「大学 SDGs ACTION! AWARDS 2020」グランプリ受賞)


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 2月15日に開催された「大学 SDGs ACTION! AWARDS 2020」(朝日新聞社主催)の最終選考会において、本学学生による「超スマート社会を拓く人・モノ・街づくり」がグランプリを受賞しました。

 100件以上の応募から選ばれたファイナリスト12チームの中で、本学ソフトウェア情報学部の田尻隼人さんと山田尚さん(いずれも2年次生)のプレゼンテーションが、審査員から「自分の足元に真正面から向き合い、身の回りの課題を自分ごととして捉えている」と高く評価されたとのことです。

参考:大学 SDGs ACTION! AWARDS 2020~SDGs達成のために、キミが出来ることは?~最終選考会「結果発表」速報!(2020/02/17 朝日新聞DIALOG)

 本学学生の取組として、当日発表の概要を御紹介します。本学ではこれからも持続可能な社会の実現に向けた取組を進めていきます。

「超スマート社会を拓く人・モノ・街づくり」

 NPO法人IRCプロジェクト 岩手県立大学2年 田尻隼人 山田尚

私たちの住む岩手県の現状

 私たちは「超スマート社会を開く人・モノ・街づくり」を目指し、岩手県滝沢市で活動しています。超スマート社会とは、IT技術が駆使されて人々が便利に暮らせる社会のことです。

 私たちの住む岩手県は、都道府県の中で2番目に面積が広いのですが、人口は減少傾向にあります。いきいき働ける場所や、自分の能力を活かせる就職先が少ないことが、その原因の一つとして挙げられます。平成29年度のデータでは、岩手県の平均年収は全国ワースト5位に入ります。

 首都圏に人も仕事も集まる一極集中が進んでいますが、首都圏にはない強みとして、岩手県の広大な土地は農業に適しています。しかし、次世代の担い手が減少している岩手県では、農業さえも存続の危機に瀕しています。

ロボット教室「いわて未来アカデミー」での人づくり

 私たちは、これらの問題を解決することがSDGsの4番、8番、9番、11番の目標の達成につながると考えています。私たちが理想とする「2030年の滝沢市」をイラストにしました。

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2030年の滝沢市

 まず、イラスト左上部分の「人づくり」については、技術を身に付けた子ども達が、将来は岩手県や滝沢市の企業に就職したり、起業したりする選択ができるようにしたいと考えています。そこで私たちは、NPO法人IRCプロジェクトを設立し、子どもの頃から専門的な技術を身に付けることを目的として、ロボット教室「いわて未来アカデミー」を開始しました。現在、9人の子ども達が通っています。

 さらに、ものづくりの現場を知るために、地元企業に御協力をいただいて工場見学を実施しています。子育てや教育をしやすい地域を作ることも、住み続けられる街づくりにつながります。NPO法人IRCプロジェクトは、地域全体を教育に生かすことを目指して活動しています。

自律移動型ロボットで負担軽減

 次に、イラスト下部の「モノづくり」や「街づくり」のサイクルについては、私たちの活動で育成した人財が将来、滝沢市で起業し、その起業が軌道に乗ったら次の世代の起業を支援する。このサイクルを実現することができれば、持続的な経済成長へとつなげられると考えています。また、雇用が生まれると、その中心にはイノベーションが生まれます。このサイクルが岩手県の課題解決につながれば、超スマート社会の実現に近づきます。

 その第一歩として、私たちはりんご農家に注目しました。りんご農家の作業は、収穫や摘果、農薬散布、荷物運び、病気の発見など、多岐にわたります。それらの作業は、農業の担い手の減少と高齢化に加え、岩手県の広大な土地では重労働になります。私たちは、農業負担の軽減のため、自律移動型のロボットでこの課題を解決したいと考え、研究開発に挑戦しています。将来的には、これらの研究開発を基に農業ロボットを中心としたベンチャーを起業することで、モノづくりや街づくりのサイクルを実現したいと考えています。

自分たちが働きたい岩手県を作る

 私たちが在籍しているソフトウェア情報学部では、卒業生の多くが岩手県内ではなく首都圏に就職します。しかし、私たちは自然豊かで住み心地の良い岩手県で働きたいと、常に考えています。この活動を通じて、これからも自分たちの働きたい場所を自分たちで作り続けていきます。