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【H24地域協働研究(地域提案型・前期)】藤野先生の研究が岩手日報にて紹介されました。

 このほど、社会福祉学部 藤野好美准教授の研究室と認知症の人と家族の会 岩手県支部が協働で取組んだ『岩手県 若年性認知症 スタートブック』が平成25年7月17日(水)の岩手日報にて紹介されました。

 この取組みは平成24年度地域協働研究(地域提案型・前期)の採択課題として実施した「岩手県における若年性認知症の本人と家族の支援について」の研究成果のひとつです。

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       藤野好美准教授      左(佐々木陽子)奥左(藤本澪)奥右(村上祥子)右(藤野准教授)

 スタートブックでは、文章からイラストまで全編学生らの手書きで構成され、藤野准教授も「当初は手書きで作るとは思わなかった。」とのことでしたが、藤野研究室に所属する4年生の学生4人が、それぞれ率先して構成を考え、まとめあげました。このことにより、他県ではみられない非常に温かみのある仕上がりになっています。

 img08551.jpg 本編では、若年性認知症本人と家族の方の多くが抱える、どこに相談すればいいのか、どんなサービスが受けられるのかといった悩みを、実際の事例を踏まえたフローチャートを示して紹介されています。家族の会と藤野准教授およびその研究室に所属する学生たちが、連携し合って、県立大学と家族の会とのコラボにより作成したスタートブック。若年性認知症の本人さんとその家族に直接関わり合って、現場の声を反映できたからこそ、本人とその家族の手助けとなる誰にでも分かりやすいスタートブックに仕上がっています。

 現在岩手県では、若年性認知症向けの専門的サービスは整備されておらず、若年性認知症の方は高齢者の認知症向けのサービスを高齢者と同じ環境で受けるしかないのが現状です。その提供されるサービスは必ずしも若年性認知症の方にとってなじむものではなく、需要と供給のミスマッチが発生してしまっている問題点があります。

 このスタートブックがきっかけとなり、岩手県として、本格的な若年性認知症向けの専門的なサービスの実施に向けた取組みが進めらることが望まれます。

 また、「認知症の人と家族の会 岩手県支部」では、「若年性認知症本人と家族のつどい」を開催し、交流の場として情報交換や日ごろの悩みを語り合う場も設けています。

 お問い合わせは、認知症の人と家族の会 岩手県支部事務局(0197-61-5070)までお願いいたします。

fujino-semi-01-1.jpg 藤野研究室の皆さん
藤野准教授 池田未奈(3年) 柳田久美(3年) 佐々木陽子(4年)
藤本澪(4年) 村上祥子(4年) 
※小原歩美(4年) 林郷美聡(3年)都合により撮影時不在