皆さんこんにちは。総合政策学部CA1年のめいぷるです。
東日本大震災津波から今年で9年の月日が流れました。
時が経つのは本当に早く、当時小学生だった私は大学生に。
被災地では、崩れ去った日常が戻りつつあります。
さて、岩手の復興はどこまで進んだのでしょうか。
ここでは、以下の3点から被災地の様子をみて、私が感じたことを綴っていきます。
- 三陸鉄道の復旧
- 災害公営住宅と応急仮設住宅
- 津波伝承館の設立
-----------------------------------------------------------------
1 三陸鉄道の復旧
@大船渡市 盛駅
昨年3月に全線復旧した三陸鉄道。沿岸を颯爽と駆け抜ける姿は、被災地に大きな希望をもたらしました。
そしてラグビーワールドカップ2019を契機に、国内外から多くの観光客が三陸鉄道を利用しました。
しかし、大会終了や台風19号、新型コロナウイルスの影響で厳しい経営環境にあります。
そのため、今後は地元住民が快適に鉄道を利用できる環境を整えたり、冬の名物「こたつ列車」などの企画列車で三鉄ファンを増やしたりして、利用促進を図ることが大切になるかもしれません。
三陸鉄道ホームページ
https://www.sanrikutetsudou.com/
2 災害公営住宅と応急仮設住宅
@大船渡市 盛駅付近の災害公営住宅
コミュニティの再形成
県の発表によると、令和2年12月時点ですべての災害公営住宅が完成しました。
そこで課題となるのが「コミュニティ」の再形成です。
人間は社会的生き物ですから、住民同士の関係が希薄になると、生活の質や満足度の低下につながります。
現在、行政やNPOの協力のもと自治会が設立され、住民同士の絆を育み、生活の課題と将来像を共有して住民意識を醸成し、コミュニティを繋ぐ非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
今後、支援者と自治会が適切な距離を保ちつつ、自治会を長期的にサポートしていくことが大切だと考えています。
応急仮設住宅の現状
@釜石市 平田地区
災害公営住宅が完成した現在も、応急仮設住宅に残って生活している方が53人います(令和2年11月末現在。岩手県復興局資料による)。
かつては活気があった仮設商店街も、本設移転により閑散としています。
さらに、大規模修繕が行われましたが、設備の老朽化が目立っています。
10年間に延長された供与期間も、もうすぐ終了。
その後の生活を、行政はいかにサポートするのか?
今すぐ答えは出せませんが、これからの大学生活で有効な政策を考え続けていきたいです。
岩手県 震災復興 のページ
https://www.pref.iwate.jp/shinsaifukkou/index.html
3 津波伝承館の設立
皆さんは、昨年9月に東日本大震災津波伝承館が完成したのを知っていますか?
陸前高田に設立された伝承館は、プロジェクションマッピングや映像、被災した物の展示を通じて震災の恐ろしさや教訓を伝えています。
津波てんでんこを伝えよう
津波てんでんことは
「津波が来たら、取る物も取り敢えず、肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ」
ということです。
災害大国である日本は、毎年のように大きな災害が発生しています。
その時に命を救ってくれるのが、この教訓なのではないでしょうか。
「自分は大丈夫」 とは決して思わず、日々防災意識の醸成を図っていきましょう。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!