岩手県立大学のビジョン 教育力も研究力も
前 教育・学生支援本部長 細江達郎 佐々木中国や韓国から来日した学生がキャンパスの顔ぶれに加わっています。留学生の受け入れ拡大ほか国際化に、どう対応していくのか。これも大きなテーマに挙げられます。
細 江学部も大学院も国際化は必然の流れです。カリキュラムへの反映を含め、グローバル化を捉えて大学運営を考えるべき時代です。たとえば留学生の就学環境づくりに関して、他大学との協働も進めて資金の活用、具体的な方策が検討されて良いと思います。大学間交流に、国際化への対応という共通課題も明確化すべき段階だと私は受け止めています。
伊 藤さまざまな課題の解決に向けて、地域に根ざす大学同士の結びつきが現実味を帯びてきます。盛岡大学・岩手大学・岩手医科大学・富士大学と歩調を合わせ「学生のため、地域のため」と視点や目的意識を定めると、いろいろな方策が可能です。
佐々木社会の公共財としてのIPUが、他大学とのリレーションを強めていく。こうした方向性に賛同します。それぞれが持ち味を発揮する、補完的に役割を果たし合う、という関係の中でオンリーワンの価値は高まるでしょう。
伊 藤突き詰めていくと、岩手県立大学に出来ることは何なのか。教育力と研究力が磁場のように作用して、進取の気性に富む人材が集まってくる。そんなイメージの好循環に期待します。「なくては困る大学」として、アイデンティティーの深化を促したい。
佐々木学部のプロジェクト、いくつかの領域が融合する学際プロジェクトでもIPUらしさを追求したいですね。
細 江理想は、諸研究の成果が教養教育・専門教育に還元されること。